年齢不問で活躍できる業界が増えていることも現代社会における特徴といえるのではないだろうか。
高齢化社会の進行に伴う生産労働人口の減少傾向が徐々にネガティブな結果を招いていることは、まぎれもない事実である。
終身雇用制や年功序列といった日本の労働環境の変化も従前とは異なる雇用環境を生み出しているのかもしれない。
年齢不問といっても、実際にはある程度の若さが求められる業界もある。
重量物を運んだり、大きな体力を使う仕事などについては、やはり高齢者がこなす仕事としては無理があると言わざるを得ない。
一方、モノづくりの現場などでは、手に職を持ったベテラン職人の仕事が求められることもあるのだ。
同一労働同一賃金や働き方改革、人づくり革命などの政府が掲げる政策も雇用の現場に大きな影響をもたらすことになる。
高齢社会を乗り切るためとして、高齢者を積極的に受け入れたり、定年退職の年齢を引き上げるなどの動きが盛んに行われている。
老後は晴耕雨読でゆっくりと過ごしたいなどと考えていたシニア世代にとっては、何とも複雑な思いを持つ人もいるだろう。
社会構造の変化を考えれば、多くの業界が年齢不問や年齢制限なしを盛んに訴えるのも当然かもしれない。
ファストフード店やコンビニ店、ファミリーレストランなどの小売業界で進む積極的外国人登用など、さまざまな変化を余儀なくされる日本の雇用現場では、過去の理想などにとらわれることなく柔軟性を持つことが重要である。
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